英語学習で伸びる人が実践している「読む・まとめる・書く」の習慣

英語学習で伸びる人が実践している「読む・まとめる・書く」の習慣 2026

英語を勉強しているのに、読んだ内容がなかなか身につかない。単語は覚えても、自分の言葉で説明するのは難しい。そんなときは、普段の学習の流れを見直してみましょう。英文を読むだけで終わらせず、内容を整理して短く書いてみる。このシンプルな習慣には、第二言語学習に関する研究から参考にできる知見があります。

「読む」で英語に触れる量を増やす

英語力を伸ばすには、英文に継続して触れることが大切です。英語の多読では、自分のレベルに合った英文を読み、文章全体の意味をつかみながら英語に触れる量を増やします。すべての単語を辞書で調べる必要はありません。知らない表現があっても、前後の文脈から意味を考えながら読み進めます。読んだ内容を整理したり、学習用の英文を見直したりするときは、JustDoneのような文章作成ツールを補助的に使うこともできます。

1997年に発表された研究では、日本の大学レベルのEFL学習者を対象に多読が行われました。複数の実験のうち、読書活動に加えて英語で短い要約を書くグループは、cloze testで比較対象のグループより大きな改善を示しました。

読む素材は、短いニュース記事でも興味のあるテーマでも構いません。無理なく読み続けられる難易度を選ぶことがポイントです。

「まとめる」で読んだ内容を整理する

文章を読み終えたら、数分だけ内容を振り返ってみましょう。ポイントは、英文をそのまま写すのではなく、自分が理解した内容を短く整理することです。

例えば、次の3点だけを書き出します。

  • 要点は何か:文章の中で最も伝えたいことは何か
  • 何が分かったか:読んで新しく理解したことは何か
  • 自分の言葉で説明するとどうなるか:内容を簡潔に言い換えてみる

L2学習におけるnote-takingについて、21研究、28の効果量、合計1,992人のデータをまとめたメタ分析があります。分析では、ノートを取る学習についてg = 0.56の全体的な効果が報告されました。研究者はこれを小から中程度の効果としています。また、note-takingを行うセッション数と効果の間には正の関連も確認されています。

長いノートを作る必要はありません。まずは3つのポイントを短く書き出し、読んだ内容を自分の言葉で整理するところから始めてみましょう。

「書く」で覚えた表現を使ってみる

次に、読んだ内容について短い英文を書きます。最初から長いエッセイを作る必要はありません。3〜5文程度なら、日々の学習にも取り入れやすいでしょう。

ここでは、読んだ記事から覚えたい表現を2〜3個選び、自分の文章に入れてみます。例えば、次のような流れです。

  1. 読んだ内容を英語で3文程度にまとめる
  2. 新しく覚えたい表現を2〜3個使う
  3. 翌日に文章を読み直し、必要な部分を修正する

L2 writingのtask repetitionを扱った2025年のメタ分析では、同じタスクを繰り返す学習によって、accuracy、lexical complexity、fluency、syntactic complexityの4項目すべてにプラスの効果が確認されました。accuracyの効果量はd = 1.19でした。分析対象は31研究、65の独立したサンプルです。

この研究が直接検証したのは、読んだ記事を翌日に書き直す方法ではありません。ただ、同じ課題に繰り返し取り組むことが、L2 writingの学習を考えるうえで重要な手がかりになることは分かります。

まずは20分の習慣から

ここまで紹介した研究は、「読む・まとめる・書く」を20分で行う特定の学習法を検証したものではありません。そこで、毎日の学習に取り入れやすい一例として、次の流れを試してみましょう。

  • 10分:興味のある英文を読む
  • 5分:内容を3つのポイントにまとめる
  • 5分:英語で短い要約を書く

毎回すべてを完璧にこなす必要はありません。忙しい日は読むだけ、時間がある日は要約まで行う。このように負担を調整すれば、無理なく続けやすくなります。

「読む」は英語のinputに触れる時間です。「まとめる」は読んだ内容を思い出して整理する時間です。「書く」は、その内容を自分の表現として使う練習になります。まずは一つの英文を読んだあと、数分だけ立ち止まって自分の言葉でまとめてみる。そんな小さな習慣から始めてみましょう。

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