書評

資本家になるには、何をしておくべきだろうか。

 

先日『マインドセットの科学』を読み、レビューを書きました。

するとAmazonのおすすめ欄に『資本家マインドセット』という本が。「マインドセット」つながりでしょうか。ジャンルは全く違いますけどね。

タイトルに惹かれページをクリック。面白そうだったので、結局買うことにしました。さすがAmazon。次々と買わせるように仕掛けられていますね。

 

いきなり話が逸れましたが、今回は『資本家マインドセット』の紹介です。結論からいうと、「自由な生活を送りたい」と望むすべての人に、オススメできる本です。

とくに会社の経営や買収といったことに興味がある人に、オススメします。

著者は『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』を書いた 三戸 政和 さんです。元ベンチャーキャピタリストで、兵庫県議会議員の経験もあるというスゴい経歴。

著者の半生と「資本家」になるためにどんな道を歩んできたかが書かれた、経験ベースの本となっています。

 

資本家と資産家の違いとは?

 

「資本家」と聞くと、『金持ち父さん 貧乏父さん』を思い出す人も多いでしょう。著者ロバート・キヨサキ氏は、株や不動産といった資産に投資するべきだと説きました。

ですが『資本家マインドセット』の筆者・三戸さんの定義では、投資家は資産家であって、資本家ではないといいます。上場している株式をほんの少し買っても、経営をコントロールすることはできません。自分の力で株価を上げることはできないのです。それではギャンブルと変わらないと言っています。

著者のいう資本家は、「あくまで自分の力で会社を成長させ、利益を得る人」という意味です。ですが経営者とも異なるといいます。正直、定義が理解しにくいのですが、投資家と経営者の中間という印象を受けました。「会社の株を買って、最初は経営を整えてあげるけど、後は経営者にかなりの部分を任せる。」って感じです。

筆者は資本家になるために、「起業」よりも「買収」を勧めています。ざっくり言うと「起業よりも買収の方が簡単だよ!」となります。詳しく知りたい方は、『資本家マインドセット』を読んでみてください。

 

会社が倒産したときのリスク

 

資本家を目指すとなったときに、1番に気になるのは倒産リスクです。それが気にならないという人は、本を読む前にとっとと起業しているでしょう。

多くの人は、「会社が倒産したら、多額の借金を抱えてしまう」というイメージを持っていますが、必ずしもそうとは限らないそうです。

株は有限責任で、出資額を超える支払い義務は生じないのです。300万円で株を買ったなら、リスクは300万円のみです。こう考えると、ローンを組んで3,000万円の家を買うほうが、よほどリスクが高いことが分かりますね。

とはいえ「連帯保証」が気になります。銀行から融資を受ける際に、社長が個人として連帯保証人となる必要がある場合もあるそうです。僕のおじさんも小さな会社の社長なのですが、連帯保証人になっていると聞きました。

ですが今では事情が変わったとか。本によると「経営者保証に関するガイドライン」に、「法人と個人が明確に分離されている場合などに、経営者の個人保証を求めない」とあるそうです。

詳しいことは全く分かりませんが、要するに「上手くやれば、出資額以上のリスクは取らなくて良い。それは現実的なものである。」ということ。「失敗すると、借金を抱える」という世間一般のイメージは、あくまでイメージのようです。正しい知識を身に付け、イメージだけで語ることの無いように気をつけたいですね。

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』の中で、ロバート・キヨサキ氏は4つのフィナンシャルIQが必要だと説きました。会計力・投資力・市場の理解力・法律力です。

会社が倒産したときのリスクは、「法律力」に関わるものです。

『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだときには、ピンときませんでした。でも倒産リスクについての話を読んで、「資本家・資産家になるには、法律力も必要だ」ということが、府に落ちました。

 

資本家になるために、今やっておくべきこと。

geralt / Pixabay

 

手間を減らす

 

とはいえ、いきなり起業したり会社を買収するには、大学生の僕には知識も経験もお金不足している。そして行動に移すことはなかなか難しい。

そこで筆者は「まずは資本家的な考え方を、身につけるといいよ。」と提案し、それを「資本家マインドセット10カ条」という形でまとめてくれています。
筆者が強調しているのが、「手間を減らす」「お金よりも、時間を大切にする」こと。

ひたすら無駄な時間を排除して効率化を図ることは、資本家の生命線だ。

人の24時間は有限で、身を粉にして働いても限界があります。時給労働では、物理的・時間的な限界があるのです。

そこで僕らは資格の勉強をするなどして、自分の市場価値を高めるためにがんばります。しかし上には上がいて、天才でない限り、これにも限界があるのです。そして時給労働であることに変わりはありません。

「時間を切り売りする」発想を捨てないかぎり、豊かにはなれない。『資本家マインドセット』の著者にかぎらず、多くのビジネス書で繰り返し説かれていることです。

でもいきなりサラリーマンをやめろというのも、新卒で就職せずに会社を買収というのも、リスクが高すぎます。

まずは「家事や単純作業を効率化できないか?」「こまめなメールチェックなど、無駄はないか?」と考えていくことが、資本家への第一歩なのだと思います。

タイトルからして、『資本家マインド』を身につけよう!というのが筆者の主張でしょう。

 

副業をやってみる

 

以下は『資本家マインドセット』第3章、サラリーマンは絶滅するからの引用です。

「本業が忙しすぎて無理」と思ってしまうのは、お金を稼ぐには「自分の時間」を切り売りするしかないという時給的発想にとらわれているからだ。

極力時間を使わず、収入が得られる副業は何だろう?そう考えて副業にチャレンジすることは、「お金を生む仕組み」をつくることを仕事にする「資本家」を目指す、格好のトレーニングになる。

 

「働き方改革」の一つとして、「副業解禁」が導入されました。サラリーマンでも副業をしやすい環境が整いつつあります。これを利用しない手はないでしょう。(著者いわく、「働き方改革」は「雇い方改革」のカムフラージュらしいですが・・)

副業というと、アフィリエイトやせどりなどが思いつきますが、著者は別に本業と関係のないスキルを身に付ける必要はないといいます。

本業をやりがながら、”ついで”にできる副業を探すことを提案しています。「手間を減らす」という資本家的な発想ですね。

僕もブログを書いていますが、「文章力をみにつけよう!」なんて意気込むと、完璧主義になって手が止まってしまいます。スキマ時間を有効活用したり、できるだけ短い時間で記事を書けるように工夫したり、自分の備忘録を記事にするなど。手間を減らして、記事を書いていきたいと思います。

このブログを2か月間放置した経験があるので、「手間を減らす」ことの重要性は身に染みました。

 

大学生の僕の場合・・

 

正直、大学生の僕には「資本家になる」というのは遠い夢の話のように思っていましたが、本書を読んで考えが変わりました。

「会社の買収」というのは、僕らが考えているよりは簡単なことなのかもしれません。(それでも大変なことでしょうが)現在サラーリマンで貯金がある方ならば、絵空事ではないかもしれませんね。

大学生の僕に「会社を買収する」のは非現実的ですが、将来の選択肢の1つとして頭の片隅に置いておきます。

商学部系の大学生である僕がやるべきことは、「熱意を持ってやりたいことをやりつつ、資本家マインドセットを身に付けておく。」「大学で経営の知識を勉強しておく。」この2つになるでしょうか。著者と同じように、ベンチャーキャピタルに就職して経験を積むのも良いかもしれません。

考え方としては、『金持ち父さん 貧乏父さん』にかなり近いです。ただ具体的な話や、筆者の経験が書かれている点。そして日本の事情について触れていることから、こちらをよりオススメします。

『資本家マインドセット』はまた1つ、選択肢の幅を広げてくれた本です。

 

 

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