書評

どうやって最後までモチベーションを維持し、挫折せずに目標を達成するか

 

・始めるときにはモチベーションが高いけれど、難しい事にぶつかると、すぐに心が折れてしまう。

・自己啓発書や仕事術の本を読んでやる気がでたけれど、次の日には忘れている。

・目標や計画を立てるが、いつも達成されない。

 

皆さんにはこんな悩み、ありませんか?

 

実はここで挙げたのは、僕の悩みです。

僕は好奇心が旺盛ですが、飽きっぽい性格です。様々なことに手を出しますが、熱が冷めたり、「難しい」「面倒くさい」と感じたら投げ出してしまいます。

大学生になってからまず手を出したのは、株式トレードです。しばらく頑張りましたが、「どうやら稼ぐのは簡単ではない」と気付いて挫折。その後は・・

ブログ → 気づいたら2ヵ月放置

統計学 → 数理統計でチンプンカンプン

プログラミング → 飽きた

って感じです。

 

始めるときは「すぐに結果がでる」ことをイメージしてるんですよね~

学びはじめはいつも簡単です。ところがレベルが上がるにつれて、絶対に難しいところ、つまずくポイントに出くわします。そこでモチベーションが維持できなくなり、挫折するのです。

みなさんも、思い当たる節があるのでは?僕だけでは無いはず。(そう思いたい)

 

こんな続かない気質を改善するために、たくさん本を読み、モチベーションを保つ方法を学びました。

今回は「挫折せずに目標を達成する方法」をご紹介します。同じ過ちを繰り返さないために、自分に向けて書く記事でもあります。

 

達成できる目標を、設定するには?

長期的な目標は、「成長」することにする

Wokandapix / Pixabay

 

少し曖昧で気持ち悪いかもしれませんが、「成長」に目を向けることを強くおすすめします。

例えば「年収1,000万円を超える。」ではなく、「年収アップするために、必要なことを学ぶ。」といった具合。

「結果」ではなくて「成長」に焦点をあてた目標設定です。

 

ここで、リーハイ大学で行われた研究をご紹介します。この研究では、学生たちの目標設定のやり方を「証明ゴール」と「成長ゴール」に分類しました。

「証明ゴール」は「自分には能力がある」ことを証明したいタイプ。「成長ゴール」は「成長する」ことを目標にするタイプです。そして彼らに難しいテストを受けさせてみました。 ※参照:『やり抜く人の9つの習慣』

結果は「証明ゴール」派の生徒は、テストが難しくなると、成績が下がったのです。しかし「成長ゴール」派は、高いモチベーションを維持し、成績が良かったのです。

 

「1年以内にTOEIC900点以上」のような、「結果」にフォーカスした「証明ゴール」を立ててしまうと、確実に挫折します。

というのも、それほど上手く計画が進むとは限らないからです。例えば10ヵ月勉強して予想問題集で700点しか取れなかったとします。すると残り2ヵ月で200点アップはまず無理ですよね。一気にモチベーションが下がってしまうことは、想像に容易いかと思います。

 

それよりは「ビジネスで使う英語力を”向上”させる」や「将来は海外に住みたいから、英語力を”向上”させる」とするべきです。

本質的な目標を立てることもポイント。その方が刺激的で、モチベーションが長く続きます。ワクワクするような目標をたてましょう。本質的でない目標では、途中で「何のために頑張ってきたんだろう・・」と我にかえることになります。

 

ビジネス英語を向上させるために、TOEICで良い点をとる必要はありません。オンライン英会話をやってみるなど、他の勉強もありうるわけです。

もちろん「就活で有利だから、TOEICのスコアアップを目指す」でも良いでしょう。しかし就活を攻略する方法は他にもあります。他の資格でも良いわけですし、面接受けする方法を学んでもいいわけです。

TOEICを否定しているわけではありません。ただ資格は性質上、どうしても「証明ゴール」になりがちです。そして「資格のための勉強」になり、本質からズレる可能性が高いのです。

資格はあくまでも、「成長したかどうかを示す、1つの指標」として使うのが良さそうです。

 

以上をまとめると、「成長」を主眼においた「本質的な」目標をたてよう!ってこと。

 

短期的な目標は、具体的で小さくする。

TeroVesalainen / Pixabay

 

短期的な計画は、「成長」のような曖昧なモノでは無い方がいいと思います。

「今日の目標は、英語力を向上させること」と言われても、幅が広すぎてモチベーションが上がらないでしょう(笑)

それよりも「問題集を1ページ解く」とか「単語を10個覚える」といった、具体的なTo Doリストを作っておいた方が良いですよね。

 

ここで注意してほしいのが、作業量を多くしすぎないこと。さて質問です。

毎日つくっているそのTo Doリスト、ちゃんとこなせていますか?

※ToDoリストとは、「やるべきこと」をリストにしたものです。

僕も高校生のころは毎日、その日の綿密な勉強計画をたてていました。しかし1度も達成されませんでした。リストを作っている際に想像している、勉強熱心な未来の自分に酔っているだけなのです。

ToDoリストを作ることは非常に気分がよいですよね。未来の僕らはいつも、スーパーマンなのです。何でもこなせます。詰め込みすぎたToDoリストも、難なくこなします。

 

ですが、そろそろ現実を見ましょう。1度も達成したことがないのなら、それは作業量に無理があるのです。(「計画錯誤」といって、人は将来できることを大きく見積もる癖があります。)

 

そこで短期的な目標は小さく、「少し頑張れば達成できる」レベルにしておくことをオススメします。

自分が現実的に、どれほどの作業をこなせるかは、過去を思い返せば分かります。明日のあなたは、今のあなたと変わりません。一晩寝ても、スーパーマンにはならないのです。

頑張り屋さんほど陥る罠です。焦りすぎないようにしましょうね。短期間で達成できることなんて、たかがしれています。今日できることは少ないかもしれませんが、塵も積もれば山となります。コツコツですよ~

 

短期的な目標を小さくするべき2つ目の理由は、「意志の力を使わない」ことです。

「掃除をはじめたら、いつの間にか部屋中を掃除していた」って笑い話がありますよね。

僕たちはスタート時に、大きな意志の力を使うのです。ところが一旦やり始めると、「いつの間にか熱中していた」なんてことも。一旦はじめてしまえば、「意志の力」は小さくて済むのです。慣性の法則のようなものですね。力が加わらなければ、動いている物体はそのまま動き続けます。

参考:『小さな習慣』 書評はこちら

 

日々のToDoリストも同じです。予定を詰め込んで、ハードルを高くしてはいけません。

やるべきことを少な目にしておけば、始める時のハードルは下がり、スタート時に必要な「意志の力」は少なくて済むのです。そして一旦はじめてしまえば、(必ずではないが)予定していた以上の作業をしていることもあります。

 

以上をまとめると、短期的な目標は、小さくしておけ!となります。理由は2つで、「人は出来ることを、大きく見積もりすぎるから」と「やり始めに1番大きな意志の力を使うから」でした。

 

モチベーションの維持:現実的になる。

NeuPaddy / Pixabay

 

「目標」を絞る

目標の数は少なくした方がいいです。

短期的な目標のところで述べたように、人はできることを大きく見積もりすぎます。(計画錯誤)これは長期的な目標にもいえることです。

英語も中国語もスペイン語もペラペラ。プログラミングの腕も一級品で、最新の技術を常に追いかけているエンジニア。ビジネス力も抜群で、株式投資でお金を稼いd・・・

はい、無理です。

若い人ほど陥りがちでしょうが、「あれもこれも」出来そうな気がするんですよね。そしてどれも中途半端。

 

人が出来ることなんて限られています。現実的になりましょう。

「何をしないか決めることは、何をするかを決めることと、同じくらい大切だ。」

スティーブ・ジョブズの言葉です。

 

「やらないこと」リストをつくる

浮気性の方は、「やらないこと」リストを作ってしまうのも手だと思います。なぜそう判断したのか、理由も書いておけば、浮気しそうになったときに我にかえることができます。

ちなみに僕も作りました。一例を示すと、「コミュ力を高める→ 友達がいないので、使う場面がない。」です。なんとも悲しい理由です。もちろん長期的には対人スキルを身につけていきたいと思います。しかし「今」ではないかな、と。

1つのスキルを身につけてから、次のスキルに移っても遅くはありません。英語と中国語とスペイン語を同時に学ぶよりは、まず英語をある程度のレベルに引き上げることが優先でしょう。それと同じです。

 

目標達成までに長い時間がかかることを覚悟する

「人は、1年でできる事を過大評価し、10年でできる事を過小評価しすぎる」とアンソニー・ロビンズは言いました。

小泉信三さんは、「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」と言ったそうです。

 

価値のあることを身に付けるには、時間がかかります。

しかし時間がかかるからこそ、価値があるのです。誰でもすぐに獲得できる知識やスキルに、価値はありませんから。

 

以上、「現実的になろう!」って話でした。何もかもはできないこと、達成するまでには時間がかかることを受け入れましょう。

 

あらゆる事に使える万能技 if-then プランニング

 

「成長」に焦点をあてたとしても、モチベーションをずっと維持することは難しいでしょう。やる気がでない日や、疲れている日もあります。

そこでモチベーションが無くても行動できる方法を紹介します。「if-then プランニング」です。

うさんくさい名前ですが、様々な実験で効果が実証されています。

以下はその中の1つで、「運動を習慣化したい」という人を集めて行った実験です。あるグループには「if-then プランニング」を使って目標を立ててもらいました。他方のグループには、テクニックを教えず、普段通りに目標を立ててもらいました。

その結果、「if-then プランニング」を教えられたグループの91%は運動の習慣化に成功したのです。もう一方のグループは31%が成功しただけでした。

 

非常にシンプルなテクニックで、「もし○○なら、××する」と決めるだけです。例えば「もし風呂から出たら、ストレッチをする」「朝起きたら、10分瞑想をする」といった感じ。

この手法に効果があるのは、「もしXならY」という構文を、脳が記憶しやすいからだそうです。

 

僕も様々なif-thenプランを作りましたが、効果はバツグンです。

今は「大学が終わったら⇒10分くらい外のベンチで木々を眺めてリラックス⇒図書館へ行って1分だけ勉強」というルールを作っています。(「1分だけ?」って思った方は「短期的な目標の立て方」を思い出してください。やり始めることが、肝心です。)

このように、2つのプランを繋げるのも面白いです。

 

if-thenルールはToDoリストの上位互換。ToDoリストは毎日作らないといけないですが、コチラは1度作ればおしまいです。

うまくハマらなかったとしても、「if ~ (もし○○なら)」の部分を変えてみよう!って感じで、ゲーム性が生まれるので面白いです。自分にハマるルールが見つかると、面白いように習慣化されます。

To Doリストと異なり、「もしイライラしたら、深呼吸をする」のような、感情をトリガーとするルールも作れるのもポイント高いですね。

 

★★★★★★

この「if-thenプランニング」は、↓の『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』の第2章に載っています。「if-then-プランニング」の詳しい使い方は2章・9章を読んでもらいたいです。

冒頭で紹介した「成長ゴール」「証明ゴール」の話も、ここから引用しました。

「長期的な目標」で僕が書いたことと、この本の1章で書かれていることは、相反するかもしれません。しかし何もかも実践する必要は無いです。自分にあてはまりそうな、しっくりくるモノから実践してください。

学者さんが書いた本は読みにくいものが多いですが、この本はめちゃくちゃ読みやすいです。40分で読ますよ。

しかも各章に「まとめ」がついているので、読み返しやすい。個人的には「一生使える本かな」と感じています。

ぜひ手にとってみてください。読んで損はしません。

 

↓こちらの「まとめ記事」も、ぜひチェックしてください。

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