書評

「恵まれない人生だ」と感じたら、『最貧困女子』を思い出すことにした

 

『最貧困女子』は、読んでいて気分の良い本ではありません。

暗い気持ちになる本です。

 

現実を直視できる人だけに、この本をオススメしておきます。

 

 

※この記事は1分で読めます。

 

『最貧困女子』はどんな内容?

 

僕たちはもちろん、貧困があることを理解しています。

でも「どこか遠い国の話でしょ?」と、心の底では思っているのではないでしょうか。

 

一方、『最貧困女子』は日本のお話。

はるかに現実味があり、心に響きます。

 

Google先生に怒られてしまうので、詳しい内容は書けません。

そのくらい悲壮な現実を、書いています。

イメージとしては、マンガの『ウシジマくん』に出てくる女性たちを、

2倍ほどリアルにした感じです。

 

著者はルポライターの鈴木大介さん。

ルポライターとは、社会問題を取り扱うライターのことです。

鈴木さんは、「女性の貧困」を専門に取り扱っています。

 

『最貧困女子』を読んで、自分を恥じた

 

この本を読むまでは、

 

(日本では)貧困なんて、本人の問題でしょ・・?

 

セーフティネットがしっかり整備されている日本で、「貧困」なんてありえるの?

 

生活保護を、もらえばいいだけでしょ?

 

そんな風に思っていました。

自分の無知が、怖いです。

 

「貧困と貧乏は違う」

 

一方で貧困とは、低所得は当然のこととして、家族・地の縁・友人などあらゆる人間関係を失い、もう一歩も踏み出せないほど精神的に困窮している状態。

 

貧乏で幸せな人間はいても、貧困で幸せな人はいない

 

この1節が、本の中で1番響きました。

 

鈴木氏は、

「貧困」には低所得に加えて、

3つの無縁3つの障害があるといいます。

 

3つの縁とは

「家族の縁」 「制度の縁」 「地域の縁」 です。

 

3つの障害とは

「精神障害」 「発達障害」 「知的障害」 です。

 

なるほど、ただ低所得であるだけならば、

「生活保護」のような制度に頼ればいいだけです。

 

ですが彼女たちは、「家族」にも「友達」とも縁がありません。その上、3つの障害を抱えています。

そのため制度に頼ることができないのです・・

 

自分の家族や友達であれば、精神的な障害のある人に、優しくできます。

でもそれが、他人であれば・・?

「怖い」と思ってしまうのが、僕らの本音ではないでしょうか。

 

そして彼女たちには、助けてくれるはずであった、家族や友達との縁が無いのです・・

自分の代わりに、書類を用意し、「制度の利用」をやってくれる人がいません。

 

これが「貧困」が生じる(おおまかな)理由です。

 

ヒヤッとした

 

僕は「貧困」ではありません。

障害も持っていません。

 

ただ裕福でも無いのです。

田舎の母子家庭で育ったため、金銭的な余裕があるわけではありません。

そして「東京の私立大学」に入ったため、「奨学金の返済」が待ち構えています。

 

「貧乏」では無いですが、決して裕福では無いのです。

 

そして何より、「ヒヤッ」としたのは、

地域の縁(友達との縁)です。

 

僕は現在、独りぼっちで、会話相手が1人もいないレベルです。

地域の縁は、ありません。

 

もし母が病気になれば、資金的な援助が断たれます。

家族の縁も無くなるのです。

そして「低所得」が同時にやってきます。

 

・・想像すると、恐ろしくなりました。

これに障害があれば、「貧困」となりますから。

 

やはり『最貧困女子』は、どこか遠い国の出来事では無いのです。

少し道が違えば、僕たちも「最貧困」になっていたかもしれません。

 

「恵まれない人生」だと、『最貧困女子』の前で言えるのか

 

 

彼女たちを思い出すことで、「自分はまだマシだ」と思う。

 

健全な考え方ではないことは自覚しています。

 

「どうすれば、彼女たちを助けられるだろうか」

そう考えることが、1番健全なのでしょう。

 

でも僕にできることは限られていますし、

この現状をどうやって変えれば良いのか、見当もつきません。

 

健全な考え方では無いことは、理解しています。

 

ただ『最貧困女子』を前にして、

「自分は不幸だ」「恵まれない人生だ」と嘆くことは、

あまりに失礼だと思うのです。

 

僕にできることは結局、

彼女たちと同じように、懸命に生きることだと思います。

目の前のことに集中し、努力することだと思います。

 

僕たちは、

「出世したい」

「お金持ちになりたい」

と思いながら、日々、努力しています。

僕らの基本的な欲求で、悪いことではありません。

 

ただし時には、自分のことばかりではなく、

「貧困」の中に生きる人々を想い、

悲しめる人間でありたいものです。

 

 

この本に出会ったきっかけは、橘玲さんの著作です。

言ってはいけない

幸福の「資本」論

上記2冊に、「最貧困女子」の話がでてきます。

すでに読んでしまった方には、この2冊もオススメしておきます。

 

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