書評

【感想】『システムトレード基本と原則』はトレーダーの指針となる良書

 

こんにちは、あやとです。

今回は『システムトレード基本と原則』という本を紹介します。

ではさっそくレビュー。

 

手法は★5つ。でも具体的な手法は書いていない。

 

手法
資金管理
心理

 

本書は稀にみる良書。

ぼくは今までに何度もこの本から引用していますし、これからも引用していくと思います。

トレーディングシステムを作っていると、つい迷走してしまいがち。

『システムトレード基本と原則』はそんなときに基本に立ち返らせてくれます。

 

 

著者にとってトレードの重要性は、売買ルール>=資金管理>心理。

この本でも売買ルールに関する記述が特にすばらしかったです。

なので今回は手法を中心に紹介していきます。

 

ただし具体的な手法は書いていないので注意。

 

また筆者はメカニカルトレーダー(システムトレーダー)ですが、この本は裁量派の人にもおすすめできます。

第9章に「裁量トレードかメカニカルトレードか」という項があります。

 

トレードに聖杯はあるのか?

 

皆さんはトレードの聖杯というフレーズを聞いたことがありますか?

聖杯とは「これさえ知っていれば稼げる!」という手法やテクニカル指標のこと。

中級者以上のトレーダーならば、聖杯を求めてさまよった経験があるのではないでしょうか。

 

著者にとっての聖杯は、

聖杯=期待値×機会

だといいます。順に説明します。

 

 

期待値とは

 

著者のいう期待値とは、取ったリスクに対するリターンのこと。具体的には、

 

1ユニット当たりの期待値=[勝率×(平均利益÷平均損失)]-[敗率×(平均損失÷平均損失)] 

 

1回のトレードでリスクをとる資金ごとに、平均して得られると期待している金額の割合を指します。

 

例えば期待値が20%だとすれば、1ドルのリスクを取るごとに20セントの利益を期待できるというわけ。

ちなみに(平均利益÷平均損失)のことをペイオフレシオといいますから、上の式は

期待値=勝率×ペイオフレシオ-敗率

と書き換えられます。こちらで覚えておいた方が分かりやすいでしょう。

 

筆者は次のように言っています。

リスクマネージャーであるあなたは勝率ではなく、期待値を上げるように売買ルールを開発する必要がある。

 

いくら勝率が高くてもペイオフレシオ(平均利益÷平均損失)が低ければ稼げません。

要するに勝率とペイオフレシオの両方を考慮しなければならないということ。

そして期待値はこの2つを組み合わせた便利な指標といえます。

 

 

期待値の性質から、最低限0よりも大きくなければルールとして機能しません。取ったリスクに対するリターンがマイナスということですから。

 

 

機会

 

機会とは「トレードをする機会がどれだけあるか」。

単純です。

いくら期待値が高くても、トレードを行う機会が年に1回しかなければ稼げませんよね。

 

そのため聖杯=期待値×機会となるわけです。

 

実はこの考え方は、本ブログの最初の記事「トレードで並列できない3つの要素」に書いてあったのです。

この記事を書いたときはまだ『システムトレード基本と原則』を読んでいませんでした。

この本を読むことで考えが整理されましたね~

 

トレードで並立できない3つの要素 並列できない3つの要素がある 日々トレードを行いながら気づいたことがあります。それはトレードには並列できない3つの要素があ...

 

 

「トレードで並列できない3つの要素」の補足

 

「トレードで並列できない3つの要素」では「自分の性格に合った手法が大事」だと書きました。

 

しかし『システムトレード基本と原則』では、個人トレーダーは資金力の無いため、長期のトレンドトレーディングよりも短期のスイングトレードの方が向いていることについて書かれています。

心理の面からではなく、資金力の面から各個人に合う手法を考えているわけですね。

自分の性格に合う手法ならばより良いですが、資金力が無い場合は選り好みできないんです。

 

これについては、以下の記事にも書きました。良ければ合わせて読んでみてください。

『タートル流投資の魔術』をレビュー。何度も読み返したい良書。 先日読んだ『タートル流投資の魔術』についてレビューします。 この本は、中~長期のトレンドトレーディングに関する本です。 ...

 

 

すこし話がそれましたのでまとめます。

期待値は自分が取ったリスクに対するリターンを表す。

期待値×機会が大きいルール=良いルール

 

 

 

 

ルール作りの指針

 

 

1.変数は少なく

 

この本は売買ルールを作るための指針を与えてくれます。

まず著者は変数は少なくするほど良いと言います。

なぜなら変数が多くなるとカーブフィッティングしやすくなるから。著者が使っているルールのうち最も上手くいくものは単純移動平均線1本しか使わないそうです。(変数1つだけ)

 

変数の数とは、「トレーダーが調整可能な部分の数」と考えてください。

単修移動平均線なら変数1、MACDなら変数3ですね。

 

変数を持つツールは主観的すぎる。それらはあまりにも柔軟だ。それらはあなた自身を電子的に複製するだけだ。それらは進んであなたの家来になり、あなたが入力したものを喜んでそのまま返してくれる。それらはあなたが与えたものの姿が変わっているだけだ。それらは頼れるだけの客観性や独立性を持っていない。それらは売買ルールをヒストリカルデータに合わせて調整することに、進んで協力するようになるのだ。

 

”それらはあなた自身を電子的に複製するだけだ。”という部分が気に入っています。

 

 

トレーディングのために使うツールは主観ができるだけ入らない、百パーセント客観的に近いツールが望ましい。あなたは「……どうにでも解釈できないもの、どうにでも解釈できないもの……」という新しい呪文を唱えるようになるだろう。

 

この本を読んでからルールを作る際には、

「指標は少なく、変数はもっと少なく」と唱えるようにしています(笑)

 

 

2.現実主義者になる

 

では実際にどのようにルールを作っていけばいいのでしょうか。

 

筆者は、成功したトレーダーの多くは現実主義者の中に見つかると言います。

 

現実主義者とは以下のような分析を行う人です。

ブレイクアウト分析

チャート分析

ダウ理論

市場間分析

マーケットプロファイル

パターン分析

ピボットポイント分析

季節性

スプレッド分析

統計分析

テープリーディング

出来高分析

 

本書に感銘を受けたならば、上記の分析を試していくことになるでしょう。

上の表は今後のルール作りの指針となってくれます。

 

 

資金管理・心理

 

長くなってきたので、資金管理と心理の紹介は最低限にとどめます。

 

まず資金管理ですが、紹介されているのは7つの戦略。それぞれのメリット・デメリットも示されています。

いずれも逆マーチンゲール法という考えに基づいていて、「勝てばトレード枚数が増え、負ければ減る」ようにできています。

マーチンゲール法とは、ギャンブルにおける資金管理のことで、負ければ賭け金を増やします。逆マーチンゲールはその逆の資金管理方法。

 

 

次に心理について。

心理は資金管理と売買ルールをまとめる、いわば接着剤だ。

筆者はあくまでも売買ルール>=資金管理>心理 としているので、心理についての記述は比較的少なめです。

ただ「苦痛」の項目は心に刺さるものがありました。

トレードでお金を稼ぐことは楽ではないと、再確認させてくれます。

 

 

 

その他良かった点。

〇巻末の成功したトレーダーたちへのインタビュー(結構読み応えがあります。)

〇トレード初心者が1・2・3年目によくやる間違いがまとめられている。

〇破産確率の考え方

〇トレードを行う市場の選び方

 

 

最後の市場の選び方については、Youtubeに著者へのインタビュー動画がアップされています。

 

 

 

以上となります。

興味がある方はぜひ『システムトレード基本と原則』を読んでみてください。

ではまた。

※投資は自己責任で。

 

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