日東駒専の序列を一言で言えば、東洋大学→日本大学→駒澤大学→専修大学——これが現在の総合的な評価だ。
ただしこの序列は「総合評価」であり、学部・学科レベルでは大きく変動する。日本大学の医学部は偏差値65で日東駒専の中で突出しているし、専修大学でも法学部は伝統的に強い。「日東駒専」と一括りにするのではなく、学部ごとの偏差値と特徴を正確に把握することが志望校選びの鍵だ。
この記事では、日東駒専4大学の学部別偏差値ランキング・穴場学部・他の大学群との比較・合格するための勉強戦略まで徹底解説する。
日東駒専とは?4大学の基本情報と全体の偏差値

日東駒専とは日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4大学
日東駒専は、日本大学(N)・東洋大学(T)・駒澤大学(K)・専修大学(S)の4大学の頭文字を取った大学群だ。関東の中堅私大の代表格として広く知られており、MARCHの併願先・大東亜帝国の上位互換として受験生に位置づけられている。
日東駒専の偏差値は全体で約55程度|学部による差が大きい
日東駒専の偏差値は全体として約55程度とされているが、学部によって40〜65まで大きな幅がある。日本大学の医学部は偏差値65である一方、同じ日本大学の工学部は偏差値40だ。「日東駒専だから偏差値55」という認識は正確ではなく、志望学部の個別の偏差値を確認することが重要だ。
近年の偏差値は上昇傾向|3〜5ポイント上昇
日東駒専の偏差値は近年上昇傾向にある。3年前と比較して平均3〜5ポイント程度上昇しており、その背景には定員厳格化(入学定員の管理強化)とMARCH志望者の併願増加がある。「日東駒専なら簡単に受かる」という認識はもはや通用しない。
キャンパスの立地が偏差値に大きく影響する
東京都内にキャンパスがある学部は倍率が高く偏差値も高い傾向がある。一方、県外キャンパスの学部は倍率が低く偏差値も低い傾向がある。キャンパスの立地は偏差値を大きく左右する要因だ。
日東駒専の序列ランキング【総合評価】

第1位|東洋大学|近年最も勢いのある大学
東洋大学は日東駒専の中で近年最も偏差値が上昇し、人気が高まっている大学だ。白山キャンパス(東京都文京区)の都心立地が受験生に人気で、国際学部や経営学部は偏差値55〜57.5と日東駒専の文系学部でもトップクラスに位置する。
志願者数も増加傾向にあり、日東駒専の中では「頭一つ抜けた存在」になりつつある。箱根駅伝での活躍による知名度向上も人気の一因だ。
第2位|日本大学|日本最大規模の総合大学
日本大学は16学部86学科を擁する日本最大規模の総合大学だ。卒業生は約120万人とされ、あらゆる分野に「日大OB」のネットワークが広がっている。
医学部は偏差値65で日東駒専の中で突出した難易度を持ち、法学部も偏差値57.5と高い水準だ。ただし学部による偏差値の差が25ポイント以上あるため、「日本大学」と一括りにできない多様性が最大の特徴だ。
第3位|駒澤大学|世田谷区に3キャンパスが集中
駒澤大学は曹洞宗が設立した仏教系大学で、世田谷区に3つのキャンパスが集中している。キャンパス間の移動がしやすい環境が魅力だ。偏差値は50〜55が中心で日東駒専の中では中位に位置する。
箱根駅伝の強豪校としても有名で、スポーツの実績が知名度向上に貢献している。
第4位|専修大学|経済学部・法学部が伝統的に強い
専修大学は経済学部と法学部に伝統があり、就職支援の充実度でも評価が高い。偏差値は47.5〜52.5が中心で、日東駒専の中では最も入りやすい傾向にある。
神田キャンパス(東京都千代田区)と生田キャンパス(川崎市)の2拠点で、キャンパスによって偏差値に差がある。近年は国際コミュニケーション学部も人気が上昇している。
| 順位 | 大学 | 偏差値帯(文系中心) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東洋大学 | 50〜57.5 | 近年最も人気上昇・都心キャンパス |
| 2 | 日本大学 | 40〜65(学部差が大) | 日本最大の総合大学・医学部あり |
| 3 | 駒澤大学 | 40〜55 | 仏教系・世田谷区に集中 |
| 4 | 専修大学 | 47.5〜52.5 | 経済・法学部が伝統・入りやすい傾向 |
(※偏差値は河合塾のデータに基づく目安。年度・学科により変動する)
日本大学の偏差値ランキングと序列【学部別】

日本大学は学部による偏差値の差が25ポイント以上ある
日本大学の偏差値は医学部65から工学部40まで25ポイント以上の差がある。同じ「日本大学」でも学部によって難易度が全く異なるため、学部単位での偏差値確認が不可欠だ。
文系学部の序列
| 順位 | 学部 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 1 | 法学部 | 57.5 |
| 2 | 文理学部 | 50〜55 |
| 3 | 芸術学部 | 50〜55 |
| 4 | 商学部 | 52.5 |
| 5 | 経済学部 | 52.5 |
理系学部の序列
| 順位 | 学部 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 1 | 医学部 | 65 |
| 2 | 生物資源科学部(獣医学科) | 60 |
| 3 | 理工学部(建築学科) | 57.5 |
| 4 | 工学部 | 40 |
穴場学部|工学部(福島キャンパス・偏差値40・倍率1.4倍程度)
日本大学の工学部は福島県郡山市にキャンパスがあり、偏差値40・倍率1.4倍程度と日東駒専で最も入りやすい学部だ。東京都内にこだわらなければ、日東駒専のブランドで最も合格しやすい選択肢となる。
東洋大学の偏差値ランキングと序列【学部別】

東洋大学は日東駒専の中で近年最も人気が上昇している大学
東洋大学は白山キャンパスの都心立地、国際化への積極的な取り組み、箱根駅伝での活躍——複数の要因が重なって近年志願者数が増加傾向にある。日東駒専の中では「頭一つ抜けた存在」として認識されつつある。
文系学部の序列
| 順位 | 学部 | 偏差値 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 国際学部 | 55〜57.5 | グローバル志向で人気 |
| 2 | 経営学部 | 55〜57.5 | 白山キャンパスの人気学部 |
| 3 | 社会学部 | 52.5〜55 | 社会学系で安定した人気 |
| 4 | 文学部 | 50〜55 | 学科によって偏差値に幅 |
偏差値の低い学部
東洋大学でも県外キャンパス(朝霞・板倉など)の学部は偏差値が低い傾向がある。東京都内のキャンパスにこだわらなければ、東洋大学のブランドを持ちながら比較的入りやすい学部を選ぶことも可能だ。
駒澤大学の偏差値ランキングと序列【学部別】
駒澤大学の偏差値は50〜55が中心
駒澤大学の偏差値は文系学部で50〜55が中心だ。全キャンパスが世田谷区に集中しているため、キャンパスの立地による偏差値差が少ないのが特徴だ。
| 学部 | 偏差値 | 備考 |
|---|---|---|
| 法学部 | 52.5〜55 | 駒澤の中で上位 |
| 経済学部 | 50〜52.5 | 安定した人気 |
| 文学部 | 50〜55 | 学科によって幅がある |
| 経営学部 | 50〜52.5 | 実践的な経営学 |
| 仏教学部 | 40〜42.5 | 仏教系大学ならではの特色 |
仏教学部は偏差値40〜42.5と低め
仏教学部は駒澤大学の中で最も偏差値が低い学部だ。仏教系大学ならではの特色ある学部であり、仏教・東洋思想・禅学に興味がある受験生にとっては独自の学びの場を提供している。
専修大学の偏差値ランキングと序列【学部別】
専修大学の偏差値は47.5〜52.5が中心
専修大学の偏差値は47.5〜52.5が中心で、日東駒専の中では最も入りやすい傾向がある。
| 学部 | 偏差値 | 備考 |
|---|---|---|
| 法学部 | 52.5 | 伝統のある看板学部 |
| 経済学部 | 50〜52.5 | 伝統があり就職に強い |
| 国際コミュニケーション学部 | 50〜52.5 | 近年人気上昇 |
| 商学部 | 50 | 実践的なビジネス教育 |
| 文学部 | 47.5〜50 | 学科によって幅 |
神田キャンパス(都心)と生田キャンパス(川崎)の2拠点
専修大学は神田キャンパス(東京都千代田区)と生田キャンパス(川崎市多摩区)の2拠点で運営されている。神田キャンパスは都心のアクセスの良さが魅力で、法学部・商学部・国際コミュニケーション学部などが設置されている。
経済学部・法学部は伝統があり就職支援も充実
専修大学の経済学部と法学部は創設以来の伝統学部であり、就職支援プログラムも充実している。「日東駒専の中で最も入りやすい」とはいえ、就職実績では他の3大学に引けを取らない強みを持っている。
日東駒専の穴場学部ランキング|偏差値50以下の入りやすい学部
日本大学 工学部(偏差値40・福島キャンパス)
日東駒専で最も偏差値が低いのは日本大学の工学部(福島県郡山市)だ。偏差値40・倍率1.4倍程度と、日東駒専の中で最も合格しやすい学部だ。福島県にキャンパスがあるため東京都内の受験生には馴染みが薄いが、「日東駒専のブランドで最も入りやすい」選択肢として検討する価値がある。
県外キャンパスの学部は偏差値50以下が複数存在
東京都内にこだわらなければ、日東駒専4大学の中に偏差値50以下の学部が複数存在する。合格可能性を高めたい受験生は、都内以外のキャンパスも視野に入れることで選択肢が大幅に広がる。
英検を活用することで有利に受験できる学部もある
日東駒専でも英検利用入試を導入している学部がある。英検2級を保有していると英語試験の加点や免除を受けられるケースがあり、一般入試よりも有利に受験できる可能性がある。
偏差値だけで選ばない|学部の内容・立地・就職実績も考慮する
「穴場学部」を偏差値の低さだけで選ぶのは推奨しない。4年間学ぶ内容・キャンパスの立地・就職実績——これらを総合的に考慮して「自分が4年間通いたい学部」を選ぶことが後悔しない志望校選びの条件だ。
日東駒専と他の大学群の序列比較
MARCHとの比較|約9ポイントの差
MARCHの偏差値平均は約64.0で、日東駒専の約55.0と比べると約9ポイント高い。ただし日東駒専の上位学部(東洋大学の国際学部や日本大学の法学部など)はMARCHの下位学部に迫る偏差値を持つ。「日東駒専とMARCHの間」には明確な壁がある一方、学部レベルでは重なる部分もある。
成成明学獨國武との比較|日東駒専との間に位置する
成成明学獨國武(成蹊・成城・明治学院・獨協・國學院・武蔵)の偏差値平均は50.0〜60.0で、MARCHと日東駒専の間に位置する。日東駒専の上位学部と成成明学獨國武の下位学部は偏差値が近く、併願先として検討されることが多い。
大東亜帝国との比較|日東駒専の1ランク下
大東亜帝国(大東文化・東海・亜細亜・帝京・国士舘)の偏差値平均は約48.0で、日東駒専の1ランク下に位置する。日東駒専の併願先・安全校として選ばれることが多い。
首都圏私立大学の序列
| 序列 | 大学群 | 偏差値帯 |
|---|---|---|
| 1 | 早慶上理 | 62〜72 |
| 2 | GMARCH | 57〜65 |
| 3 | 成成明学獨國武 | 50〜60 |
| 4 | 日東駒専 | 40〜57.5 |
| 5 | 大東亜帝国 | 45〜55 |
大学群の全体像についてはこのサイトの大学群一覧記事、成成明学獨國武との比較についてはこのサイトの比較記事でも解説されている。
日東駒専に合格するための勉強戦略
日東駒専は「普通にむずい」|全体の上位30%の学力が必要
日東駒専は「名前を書くだけで受かる大学」では決してない。全体の受験者の上位30%程度の学力がなければ合格できない。特に近年は偏差値が上昇傾向にあり、以前よりも合格のハードルが高くなっている。
基礎力の徹底が合格の鍵
日東駒専の入試問題は基礎〜標準レベルが中心だ。教科書レベルの内容を完璧にすることが最優先であり、応用問題よりも基礎固めに時間を使うべきだ。英単語帳1冊・英文法の問題集1冊・各科目の教科書レベルの参考書を完璧にすることが合格の条件だ。
英検利用入試を活用する
英検2級を保有していると、日東駒専の一部の学部で英語試験の加点や免除を受けられる。英検利用入試は一般入試よりも有利に受験できる場合が多いため、英検2級を持っている受験生は積極的に活用すべきだ。
MARCHの併願先として受験する受験生も多い
日東駒専はMARCH志望者の併願先として多くの受験生が受験する。つまり日東駒専を第一志望にする受験生だけでなく、MARCH志望の実力者も同じ試験を受けていることになる。日東駒専を第一志望にする場合も油断せず、しっかりと対策することが重要だ。
まとめ|日東駒専の序列と偏差値ランキングの総整理
日東駒専の序列と特徴を最後に整理する。
- 総合序列:東洋大学→日本大学→駒澤大学→専修大学。ただし学部・学科によっては順位が変動する
- 東洋大学:近年最も人気が上昇。都心立地の白山キャンパスが魅力。国際学部・経営学部が偏差値55〜57.5でトップ
- 日本大学:日本最大の総合大学。医学部65から工学部40まで学部差が最も大きい。穴場は工学部(福島・偏差値40)
- 駒澤大学:世田谷区に3キャンパス集中。偏差値50〜55が中心。仏教学部は偏差値40〜42.5
- 専修大学:経済学部・法学部が伝統。日東駒専で最も入りやすい傾向。偏差値47.5〜52.5が中心
- 穴場学部:県外キャンパスの学部に偏差値50以下が複数存在。ただし偏差値だけでなく学部の内容・立地・就職実績も考慮して選ぶ
日東駒専の詳細についてはこのサイトの日東駒専とは記事、日東駒専のむずさについてはこのサイトの日東駒専はむずい記事、英検利用入試についてはこのサイトの日東駒専英検利用入試記事でも解説されている。


