こんにちは、あやとです。
この記事を読んでいるあなたは、今ちょうど浪人しようかどうか迷っている受験生だと思います。
ぼく自身は2年間の自宅浪人をした経験があります。
なぜ浪人したかといえば、学歴が欲しかったからです。
浪人1年目は絶対に受からないと分かっていた「東大」を受験しました。
模試の成績はC判定。浪人でC判定では、受かる可能性はかなり低いです。
それにもかかわらず「東大」しか受験せず、すべり止めは受けませんでした。
当時のぼくにとっては学歴がすべてだったのです。
今振り返れば、「なんて狭い世界で生きていたんだろう」と思います。
浪人生活はまあ酷いものでした。
2年浪人すればお酒を飲める年齢になります。
家にひきこもり、朝から酒を飲む日々が始まりました・・・
今回はそんなぼくが、「現役で頑張れなかった受験生は、浪人しても頑張れない」ことをお伝えします。
そして最後に、浪人しようかどうか迷っているあなたにアドバイスをします。
そもそもの原因は、大学受験とあなたのミスマッチ
現役のころ受験勉強を頑張れなかった根本的な原因は、あなたと大学受験の相性が悪かったからではないでしょうか?
あなたは受験勉強が好きですか?
もし好きなのであれば、現役のころに頑張っているはず。
クラスに東大理Ⅲに受かった人がいました。
その子は本当に楽しそうに友達と数学の話をします。
センター試験当日の休み時間にも「数学オリンピック」の問題を解いていたほど。
よっぽど勉強が好きなんでしょうね。
さらにもう1つ質問、あなたは本当に学歴を求めていますか?
クラスの中に、勉強中に後ろで親に監視されているという人がいました。
まさに「学歴のために」無理やり勉強しているタイプといえるでしょう。
受験生が勉強に精を出す理由は、「勉強そのものが好き」というタイプと、「学歴のために頑張る」タイプに分かれます。
あなたが頑張れなかった理由はこのどちらにも属さないからです。
決して怠け者だからではありませんよ。
自分を責めないでくださいね。
理由①学歴のために頑張れない:成功の意味
ぼくたちは、あることに、なんとなく気づいています。
それは「世の中で成功者と呼ばれている人たちが、決して優等生ではない」こと。
有名な経営者さんが高卒であったり、大学中退であったりしますよね。
彼らは仕事を創る側の人間です。
それに対して受験勉強では、決められた範囲に従って勉強をする。
つまり受験勉強は「与えられた仕事をこなす」訓練だといえるわけ。
ホリエモンは著書『すべての教育は「洗脳」である 』の中で、学校は労働者を生み出す機関だとしています。
労働者は「与えられた仕事をこなす」ことで評価されるわけです。
ここで質問です。
学歴を求めて勉強してきたあなたは、成功欲・出世欲が強いのではないでしょうか?
ぼくもそうです。
もしそうであれば、「学歴を求めて努力する」ことと「成功する」ことの間にギャップがある可能性があります。
あなたが本当に欲しいものは、「学歴」ではなく「成功」なのではありませんか?
ブラック企業がはびこる現代。「会社の中で労働者として出世する」ことに、あなたは魅力を感じていますか?
あなたが本当に魅力を感じているものは、「会社に生涯を捧げる」ことではなく、「自由な生き方」ではありませんか?
もしそうであれば、学歴のために頑張れなくても無理はありません。
ぼくが頑張れなかった理由はコレでした。
ぼくが求めていたのは、自由な生き方であり、経済的な成功です。
大学受験のために頑張ることは、ぼくの本意ではなかったことに、後から気づきました。
あなたも、自分がなぜ学歴を求めているのか、自問自答してみてください。
それは「見栄」のためかもしれません。
しかし「見栄」を張る方法は学歴以外にもたくさんありますよ。
なぜ学歴を求めているのか?
その根本的な原因を考える必要があります。
理由②受験勉強が面白くない
あなたは学校の勉強が嫌いだと仮定します。
嫌なことは続きません。
現役の時でさえ続かなかったのに、浪人すると何かが変わって、嫌いな勉強を続けることができるようになると思いますか?
無理です。
「何かが変わって」という部分はぼく自身が、自分に期待したことでもあります。
「環境を変えれば、何かが変わる」
そう思って浪人を決意しました。
しかし何も変わりません。
根本的な原因である「受験勉強が面白くない」という部分は何も変わっていないからです。浪人したからといって、勉強が面白くなるわけではありません。
あなたは受験勉強を面白くないと感じてしまう自分を、責めてはいませんか?
ぼくは責めていました。
そんな自分を変えたいと思って浪人した面もありました。
しかし「受験勉強が嫌い」であることは何も悪いことではありません。
人間は本来、勉強が好きな生き物です。
受験の内容に興味を持てないとしても、誰にでも興味のあることはあるはずです。
それを頑張ればいいのです。
「嫌なことを嫌々やる」のと、「好きなことに熱中する」
どちらがより成果を生むかは火を見るよりも明らかです。
浪人しようか迷っているあなたは真面目な方だと思います。
我慢してでも勉強しなければならないと、思い込んでいるのかもしれません。
ですが自分の感情に、少しだけ正直になってもいいのではないでしょうか。
あなたに必要なのは、「浪人して、我慢しながら勉強を続ける」ことではなく、「大学に行き、新しいことにチャレンジする」ことや「自分の好きなことに打ち込む」ことかもしれませんよ。
学校が悪い
ぶっちゃけていうと、学校が悪いと思います。
ぼくが通っていた高校は田舎の進学校でした。
月に一度はテストがあり、その結果が職員室の前にはりだされました。
競争させられているわけです。
学年集会では、予備校の様々な資料を見せられ、「いかに受験勉強が大切か」を教えられました。
先生たちも、成績の良いやつには甘く、彼らを可愛がります。
学校という狭い空間。
まるで「受験勉強がすべて」かのように思ってしまいました。
一種の「洗脳」といえるかもしれません。
高校はもはや「大学進学のための予備校」でした。
「やりたいことが見つからない」と悩んでいる人をよく見かけます。
それもそのはず。
狭く閉じた空間の中で、机の前に座ってただ問題を解く。
そんな環境でやりたいことなど見つかるわけがありません。
浪人するかどうか迷っているあなたへアドバイス
現役で頑張れなかったあなたは、「学歴に魅力を感じていない」か「受験勉強に面白みを見いだせない」のだと思います。
もしそうであれば、浪人しても成功率は低いでしょう。
浪人したところで根本的な解決にはなっていないからです。
ただしこの記事を当時のぼくに見せたとしても、ぼくは浪人という選択をしたと思います。
それほど洗脳されていました。
失敗しないと学ばないこともあります。
あなたがどちらの選択をしたとしても、必ず何か学ぶことはあるはずです。
ぼくとは違うことを感じ、違う結論に至るかもしれません。
どちらの選択をするにせよ、あなたは一歩踏み出すのです。
「今まさに浪人しようかどうか迷っている」
その迷いはあなたを強くします。
その迷いはあなたに人間的な魅力を与えます。
大学に行けば分かりますよ。
推薦で大学に入って、大声ではしゃいでいるだけの奴らの100倍、あなたは魅力的ですから。
自分を責めることなく、安心して、判断を下してください。
おしまい。
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