この記事では、東進の長岡先生の授業をレビューします。
受講しようか迷っている人の、参考になると幸いです。
東進の長岡恭史さんの授業を2つレビューします。関数系の授業がわかりやすすく、個人的には好きでした。(ただTwitterの口コミを見ると賛否が分かれるようです) 予習は絶対にする。復習時には何度も解き直す。きちんと勉強すれば一皮むける授業です。
Contents
【長岡恭史】講師ってどんな人?
東進の講師
- 東大対策数学
- 東大対策理系数学
- 数学ぐんぐん
- 微積もぐんぐん
といった授業を、長岡恭史さんが東進で担当されています。僕が実際に受講したのは、【数学ぐんぐん】と【微積もぐんぐん】の応用編です。
関連:東進HP
長岡先生は、元駿台予備校講師でした。学歴は、電気通信大学を卒業。「本質をついた授業」が難関大の受験生から人気です。
「まず敵を知ること」「公式なんて忘れたって導ける」という名言を残しています。クールな先生で、あまり感情を表に出さないタイプですが、最後の授業では「熱いメッセージ」を贈ります。
また北斗の拳が好きなようで、テキスト中に出てくる生徒の名前はリンとバット。ただ授業中にはあまり触れません。
参考書
通称『黒本』シリーズが有名なようです。東大受験生から支持されていたとか。
ただ10年以上前の参考書ですから、最近の受験生は知らないでしょう。
僕も東大を受験していますが、名前しか知りませんでした。
【数学ぐんぐん応用編】をレビュー
レベルは「旧帝大の、少し簡単な問題」が多いです。~北大・九大くらいのレベルだと感じました。
僕は【基本編】は受講せず、いきなり【応用編】から挑戦しました。
良かったところ
【数学ぐんぐん 応用編】で1番よかったのは、軌跡・領域の分野です。
「直線の通過領域」や「点の存在範囲」などに、特に力を入れている授業です。
苦手とする高校生も多いと思います。僕もはじめて青チャートで「逆像法」を勉強したときは、チンプンカンプンでした。
でも長岡先生の授業を受けて、頭がスッキリしました。
高校数学では使われない、∃や∀などの記号を使い、シンプルに数式で分からせてくれます。
「同値性」を使った議論は、参考書には書かれていることが少なく、新鮮かと思います。
もし参考書で勉強したいなら、『軌跡・領域 分野別標準問題精講』がオススメです。
数学の分野を大きく分けると、「関数・方程式系」「図形」「離散系」の3つになります。
長岡先生が得意なのは、この「関数・方程式系」です。逆に残りの2つは、アッサリ済ませています。
「関数・方程式系」の問題に強くなりたい人には、オススメできる授業です。
・・全体的に、「淡々とした」授業でした。
でも分かりやすい授業で、個人的には相性が良かったです。
網羅性
数ⅠAⅡBは範囲が広いですから、完全な網羅はムリです。この講座だけでは、心許ないですね。
とくに「整数・確率」は難関大が好んで出題する分野です。しかし【数学ぐんぐん 応用編】にはそれぞれ、1講義(90分)だけしかありません。
他にも、2次関数・ベクトルも1講義だけ。数列と、三角・指数・対数関数はそれぞれ2講義ほど。網羅性は、とても高いとはいえません。
【数学ぐんぐん】だけでは、入試をすべてカバーできないので、他の参考書・問題集にも取り組む必要があります。
関連:【センス不要】理系の数学におすすめの勉強法&参考書ルート【大学受験】
ただし、「関数・方程式系」の問題は、キッチり網羅しています。
一概には分類できませんが、ザックリいうと20講義中の12講義が関数系の問題です。
図形や確率・整数にくらべて、「点数が安定しやすい」分野。なので、きちんと授業を受ければ、確実に一回り成長できます。
口コミ
数学ぐんぐん[応用編]とってましたが数学の成績はぐんぐん下がっていきました
— りこりす (@rikolis) September 24, 2011
数学ぐんぐん応用編がダルい
— 恭(mod4) (@Kyo_0xA) April 18, 2011
数学ぐんぐん難しくない?
でもいろんな解法教えてくれるからすごくためになる— こいずみん🦐 (@united1922) July 23, 2018
良い口コミも悪い口コミもありました。 Twitter検索では、賛否両論でしたね。
【微積もぐんぐん 応用編】をレビュー

レベルは【数学ぐんぐん応用編】と同じです。~北大・九大くらいです。
こちらも【基本編】は受けず、【応用編】から手をつけました。
良かったところ
やはり【長岡恭史】講師は、「関数・方程式系」には強いですね。微積はとても分かりやすいです。
とくに積分の「回転体の体積」が、勉強になりました。青チャートでは分からなかった事が、長岡先生の授業を受けて鮮明になったことを記憶しています。
「回転する前に切れ。」回転体の問題の解き方を、1言でツボを言い表しています。長岡先生の言葉は短くシンプルだからこそ、記憶に残ります。
y軸まわりの回転体の公式(通称バームクーヘン法)にも言及されています。大学入試では「公式の証明」まで書かないとダメだと主張されることがありますが、長岡先生は授業の中でとても簡潔なタイプを紹介されています。
東進の講座は高いです。ただ数学は、参考書に恵まれている教科です。参考書で代用するのもコスパが高く、オススメです。
関連:大学入試の微積を8割をカバー!『微積分 基礎の極意』の使い方とレベルをご紹介
口コミ
微積もぐんぐんってあんまり評判良くなそうなんですよね…ぐんぐんでとるとしたら普通の方が良さそうですね
アドバイスありがとうございますー— incomplete (@incompletesugi) March 23, 2019
わかる
長岡先生めっちゃよかった
数3終わらせる→青チャート1周→数学ぐんぐん→微積もぐんぐん→東工大数学の流れで数学はカンペキ👌— どいやさん@帰省 (@doiyasantech) June 29, 2019
僕も微積もぐんぐんより、普通のぐんぐんをオススメします。
おすすめの受け方
予習
予習は絶対です。
問題の解説を「ただ聞く」、受け身の授業になってしまうからです。頭が働かず、ぼ~っと授業を受けることになります。
でも1度問題を解いていれば。「自分の解き方と、先生の解き方はどう違うのだろう?」「自分が問題を解けなかった原因は、どこにあるのだろう?」と考えながら、能動的に授業を受けることができます。
「映像授業」はただでさえ、眠くなりがちです。「能動的」に受ける姿勢がない人には向きません。
この授業は、予習をしなければ効果は半減します。
ノートのとり方

僕は写真のように「ルーズリーフ」で取りました。でもあなたには、「ノート」で取ることをオススメします。
ノートの方が、後で管理しやすいです。またルーズリーフは「かさばる」ので、長期保存にはノートの方がオススメです。
またノートの取り方は、
- 予習時に自分で問題をとく
- それを再編する形で、正しい解答や別解を書き込む
のがよいです。
「自分はどこが分からなかったのか」が浮き彫りになります。
ただ「各問題の重要ポイント」は、テキストの左ページに大きく余白があるので、そこに書き込んじゃいましょう。
テキストの左ページを見るだけで、各問題のキーポイントが分かるので、復習がしやすいです。
復習法
「何度も」解き直してください。
数学は自分で手を動かさなければ、レベルアップしません。
予習時に解けなかった問題は、1~2週間後に再び解き直します。それでも解けなかったら、また繰り返しましょう。
ただ初見で解けた問題は、解き直さなくてOKです。その問題の重要ポイントを、ざっと確認するだけにしましょう。
すべての問題を解き直すのは、逆に効率が悪いですよ。
本記事は以上です。
長岡先生の授業はすばらしいですが、東進は「料金が高い」のがネックですね。
そんな場合は、もっと安い教材をオススメします。
今の時代は、安くても品質の良い映像授業がたくさんあります。