苑田尚之さんのハイレベル物理を元東進生がレビュー。東大理Ⅲに受かった友人の評価も!

東進

 

この記事では、東大「不」合格者である僕が、苑田先生のハイレベル物理をレビューします。

東進は1講座7.7万円もする、高い買い物です。

よく吟味してから、受講してください。

 

記事の要約

東進の苑田先生の授業を、元受講生の僕が、レビューします。東大理Ⅲに合格した友人からの評価も、載せています。結論からいうと、【難易度はMAX】で、万人にオススメできる授業ではありません。受講する際には、注意が必要です。

 

【苑田尚之】講師について

苑田尚之ってどんな人?

【そのだなおゆき】と読みます。出身大学は、東大理学部物理学科です。口癖は「お話にならない」。

見ての通り、【変なおっちゃん】です。サングラスに、ポニーテールという、よく職質されそうな風貌です。愛車はランボルギーニという噂も。

その見た目からは想像できませんが、本業は物理を教える予備校講師です。東進では主に東大受験生の講座を、担当されています。河合塾でも教鞭をとられているようです。東進HPでは、「物理界のカリスマ」というキャッチコピーがつけられています。一部の受験生からは「神」「天才」と呼ばれています。

参考:東進ホームページ

 

その授業は、物理の授業の中で、最高レベルです。東大生であっても、「難しすぎる」と感じる人もいるほど(後述)

数Ⅲを習っていなければ、まず授業についていけないです。

東進には、初心者むけの授業もあります。友達が受けてました。その友人は数Ⅲをすでに習ってましたが、それでも難しいと言ってましたね。

湯川あやと
湯川あやと
授業は「最高レベル」の難しさだと思ってください!

オススメするのは、こんな人

 

とはいえ、理解できれば、受験物理では無双できます。

とくに工学部・理学部(物理科)を志望する人なら、大学に入ってからが楽かと。

 

とはいえ、「背伸びしすぎない」ように注意してください。

苑田先生の教え方には、反対する教師も多いです。大学入試を考えると、問題演習をやりまくった方が効率はいいですからね。

微積を使う物理は、大学に入ってからでも間に合います。高校生は、入試をパスすることが先決です。

 

ちなみに僕は、中立の意見です。物理に相当な自信がある人は、チャレンジすれば良いと思います。

とくに私大の上位校(早慶上智)あたりを志望する方で、周りの受験生と「物理で」差別化をはかりたい方には、とてもオススメできます。

国立志望なら、科目数が多いので物理ばかりに時間を割くわけにいかないです。でも私大志望なら、科目数は少なく、1つの科目に集中できるのです。

ただ「余裕がある人」にかぎります。早慶上智には「余裕で受かる」レベルじゃないと、オススメしません。あと国立志望には厳しいでしょうね。

 

東大「不」合格者が、ハイレベル物理を評価

湯川あやと
湯川あやと
東大「不」合格者というのは、僕のことです(笑)

僕は高校3年生のころに、ハイレベル物理を受講しました。そして1年間の宅浪を経ましたが、それでも東大には不合格でした。

ただ「物理」にはかなり自信がありました。入試本番でも結果をみると、物理は合格レベルに達していました。それは苑田先生のおかげです。

 

でもその分、他教科が疎かになったのは間違いありません。「微積を使う物理」にかける時間を、もっと他の教科にかけた方が良かったと後悔しています。

苑田先生の授業は面白かったけれど、「入試対策」としては効率が悪いです。少なくとも、僕のような凡人は特にそうです。

湯川あやと
湯川あやと
受講する前に、よく考えてください!

 

授業の中では、数式をバンバンつかいます。

高校生にはなじみのない微積・ベクトル記号が出てくるのです。ベクトルの外積とか偏微分とか線積分とか、フツーに出てきます(笑)

説明ナシで進むので、僕はネットで調べながら授業を受けてましたね。

大学レベルの数学の参考書を、1冊買ってみると良かったですね。マセマなんか大学生に人気で、オススメです。

入試の「数学」の問題でも、大学で習うテーマが元になっていることは多いですから。(テイラー展開とかね)「少しかじる」のはアリですよ。

 

ちなみに、簡単な順にならべると、

波・熱力 > 力学 > 電磁気学

電磁気は、ほんとうに難しいです(笑)苑田先生が教える、マクスウェル方程式は、大学生でも脱落者が続出するくらいですから。

僕もあまり、理解できませんでした。苦労した割に、実りは少なかったです。もし僕が高校生のころに戻れたら、ハイレベル物理の「電磁気」は絶対に受けませんw

逆に「波・熱力」は、ちゃんと聞けば理解できるレベル。力学は大変ですが、頑張れば「入試対策」としても効果は高いく、オススメです。

 

東大理Ⅲ合格者が、苑田先生の授業を評価!

 

このブログで何度かでてくる、東大医学部の友人。

実はその友人も、苑田さんの授業を受講していました。苑田さん本人にも会ったことがあるらしい。

東大理Ⅲに受かった友人の評価は・・

「難しすぎる」でした(笑)

 

日本で1番頭のよい、東大医学部生からでも、この評価です。(まぁまぁ強めに、グチってました)

僕が「電磁気を理解できなかった」のは、当然ですねw

 

ネットを見ていると、苑田先生を「絶賛」している人が多いです。

ただ個人的には、「見栄をはっているのでは?」と感じます。「こんな難しいことやっているオレ、カッケーw」みたいな。

高校生は見栄をはりたい年頃ですからね(僕もそうでしたがw)

 

ネット上の評判は、あまりアテにならないと思います。

僕は偏差値65~70の大学に通っています。信憑性は高めかと。なにより、東大医学部の友人が「難しすぎる」と言っているわけですからね。

ネット上の評価には、大いに「見栄」が含まれていることは、知っておいてください。

 

ハイレベル物理を受講する前に・・

 

比較的分かりやすいのは・・?

苑田先生の授業で、比較的分かりやすいのが

  • 力学
  • 熱力学・波動

の2つでした。

まぁ、難しいんですが(笑)

難しいながらも、なんとか理解できた時の、感動はすばらしかったです。「物理の面白さ」が分かる授業です。

苑田先生の評価が、難しいところですね。「入試対策」としては微妙だけど、「物理の授業」としては面白いです。

ただ「電磁気」はムズすぎです。大学で習う積分記号を、説明ナシに用いるので、全くついていけませんでした。

 

もし受講するなら、順番どおりに「力学」から始めるのがオススメです。力学が1番、役に立ちました。

もし力学でつまづいたら、次に進むのは、やめておいた方がよいです。物理が入試のすべてでは、ありません。

 

まず他の教材から始める

 

とはいえ、東進はとても値段が高いです。

1講座・約7.7万円もします。受講してから、「やっぱり合わない」と気づくと、お金がもったいないです。

それに「もったいない」と感じると、撤退が簡単ではなくなります。(経済学では埋没費用・効果といいます)

 

参考書:『新・物理入門』

でも参考書なら、撤退がかんたんです。「やっぱやーめたっ」と気軽に言えますw

そこで、苑田先生のような「数式による理解」にチャレンジしたい方は、まず「参考書」から始めるのがオススメ。

 

でも苑田尚之さんは、参考書を出版していません。代わりに、同じようなコンセプトの参考書が、駿台から出ています。『新・物理入門』です。

まず『新・物理入門』を購入してみてください。微積がたくさん出てきます。

関連:【注意】難しすぎる?【新・物理入門 & 問題演習】のレベルと使い方は?

湯川あやと
湯川あやと
この参考書で「引いてしまう」方は、苑田先生の授業には、まずついていけないでしょう。

 

スタディサプリ

 

スタディサプリの「トップレベル物理」でも、微積が出てきます。講師は、『微分積分で読み解く高校物理』という本を出版されている方です。

問題演習では微積を使いませんがが、基礎事項の解説では説明してくれます。

東進と同じく、「動画」なので、雰囲気はつかみやすいでしょう。

(ちなみに苑田先生の授業は、スタサプ物理の5倍くらい難しいですw)

関連:中野喜允さんの【スタディサプリ物理】はわかりにくい!?

 

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