このような悩みは、ありませんか?
- 英単語は覚えられるのに、古文の単語はなぜか覚えられない
- 単語帳で覚えても、文章に出てくると意味が分からない
結論からいうと、↑に当てはまる人は、勉強のやり方を間違えています。
古文の単語を覚えるのは、正しいやり方で覚えれば、とっても簡単です。
大学受験に必要な単語はすべて、1ヶ月あれば覚えられますよ。
必要な単語数は、どのくらい?
ざっくりした目安をご紹介。
「古文の得意・不得意」によっても変わりますので、一般則として考えてください。
(文系)難関大 | 600語 |
---|---|
その他大学 | 300語 |
古文単語のダメな覚え方
日本語訳を覚える
よくある覚え方が、
①古文単語 と ②日本語訳 を交互に音読する覚え方。
あるいは古文単語を紙に書きなぐりつつ、日本語訳を暗唱する方法です。
この覚え方のダメなところは、「頭が働いていない」こと。
口だけが動いている感覚が、分かると思います。
「楽」ではありますが、頭には入っていません。
ただ暗唱しているだけなのです。
勉強した気になるだけで、時間のムダです。
たとえ日本語訳を覚えられても、それでは効果が薄いです。
読解では、「単語 → 日本語訳 → 文脈に合わせた意味を理解する」の流れになるため、手間がかかるのです。
ここは「単語 → 意味」にダイレクトに繋げたいところ。
ゴロで覚える
とくに理系の学生から人気の、覚え方です。
これも「勉強した気になるだけ」で、全くタメになっていません。
たしかに、ゴロは覚えます。
でも「何をゴロで覚えたのか」を忘れますw 要は「ゴロあわせだけ」覚えている状態です。
文章の中で「単語」に出会っても、とっさにゴロが出てきません。
「ゴロ → 古文単語」の流れで覚えていますから、「古文単語 → ゴロ」の流れでは無いのです。
もし「古文単語を見て、ゴロを思い浮かべる」訓練をしたところで、時間がかかりすぎます。
「単語 → ゴロ → 意味」を思い出す流れになるからです。ゴロというひと手間が多いぶん、時間がかかるのです。
テストには時間制約があるため、ゴロで覚えると「時間不足」になります。
恥ずかしながら、僕も最初はゴロで覚えようとしました。でも全く役に立ちません。
別の単語帳(後述)に乗り換えた結果、センター試験では満点を取ることができました。
皆さんは、同じミスをしないでください。
古文の単語の覚え方
今からお伝えする方法は、実は特殊な方法ではありません。
難関大の合格者は、多くがこのような覚え方を無意識のうちにしています。
でも単語を覚えるのが苦手な人は、みんなやってない。
- たった2~3周で完璧に覚えようとしたり
- 日本語訳を丸暗記しようとしたり
- 多義語の意味をすべて、覚えようとする
1.日本語訳ではなく、イメージを覚える
単語をイメージで覚えると、古文を読むスピードが上がります。
単語を見て、直接イメージが頭に思い浮かぶからです。
物語に入り込むことができます。イメージで覚えると、読解に役立つのです。
日本語訳を「丸暗記」した場合は、機械的な「置き換え」になりがちです。読解には役立ちません。
また「多義語」も覚えやすくなります。
1つのイメージを覚えておけば、すべての意味を覚えなくてもOKだからです。。
たくさんある様に見える日本語訳も、実は1つのイメージを文脈ごとに当てはめた結果にすぎません。
1つのイメージを覚えておけば、必ずしも複数の意味を覚えなくても良いのです。
2.絵とイラストで覚える
人は文字よりも、絵のほうが記憶しやすいです。
歴史上の天才たちのノートには、「落書きが多い」ことも知られています。
イラストや絵で覚えると、「1.イメージで覚える」にも繋がります。
覚えやすいだけでなく、読解にも役立つんだから、一石二鳥ですよ。
自分で落書きしても良いですが、最近は絵・イラストが豊富な単語帳も多いです(後で紹介)
最初から絵・イラストが載っている単語帳を、選ぶのがオススメです。
3.語源から覚える
単語に漢字をあてはめ、語源から覚えるのも良い手です。
例えば「ありがたし」。漢字でかくと「有り難し」です。
現代語では「感謝の意」をあらわしますが、古語では「珍しい」という意味です。
実は漢字を当てはめれば、覚えるのは簡単。「有ることが難しい → めったに無い・珍しい」という流れ。
ちなみに「(あなたの行いは)めったにないほど、すばらしい → 感謝」と、現代語の意味に発展しています。
語源から覚えるメリットは2つ。
1つ目は「忘れにくい」こと。
平仮名とちがい、漢字はそれ自体に意味があります。漢字を当てはめて覚えた方が、忘れにくいのは言うまでもありません。
2つ目は、「得点につながる」こと。
単語帳の見出しはすべて平仮名ですが、読解ではまれに「漢字で」出ます。語源から覚えていれば、もちろん対応できます。
後は2次試験の問題で、「この古文単語に、漢字を当てはめよ」という問題が(たまに)出ます。
この問題は、たいてい簡単ですけど。特に語源から覚えていれば、ただの知識問題ですから、楽勝になります。
【速攻で暗記】短期間で繰り返す
短期間で繰り返すべき理由
英単語と違って、単語の数が少ないです。短期間でパパッとおぼえてしまえる量です。
そして短期間で覚えた方が、気が楽になります。
受験生はやることが多いですから。頭の中は、たくさんの「ToDoリスト」でいっぱいでしょう。
古文単語をさっさと終わらせれば、重荷が1つ減ります。
繰り返すべき理由は、「その方が効率が良いから」です。
勉強が苦手な人は、1回ですべてを暗記しようとします。
でも人は忘れる生き物。覚えたことの40%を、1日で忘れます。
そこで「忘れることを前提として、何度も復習する」のが効率が良いのです。
何度も繰り返し入ってくる情報を、脳は「重要だ」と判断します。
暗記は「質」よりも「量」なのです。
具体的な覚え方
「1ヶ月で10周」を目安にしてください。
【1周目】
説明・例文を読み、単語のイメージを確認してください。
この時、「日本語訳」を覚えないように注意しましょう。(結果として覚えてしまうのはいいです)
次にイメージを頭に残したまま、5回ほど音読してください。これで1単語分はおしまい。
単語1つにつき、1分くらい。
300語なら、300分です。
【2周目以降】
基本は1周目と同じです。
※この時、忘れていても、自分を責めないでください。忘れるのが当たり前ですよ。
1周目と違うのは、
- 訳を隠して、テストする
- 説明・例文はさら~っと飛ばせばOK の2点です。
前回覚えたときの記憶が残っていれば、説明は一切読まなくて良いです。(効率を重視してください。)
【8割ほど覚えたら】
前回分からなかった単語だけ、覚えるようにしましょう。
そのために、5~6割覚えたタイミングで、「分からなかった」問題に、チェックをつけましょう。
逆に言えば、3~4割しか覚えていないうちは、チェックをつけなくてOKです。
ここまで来れば、15分で単語帳を1周できます。
10周と聞くと、大変そうに思えます。でも繰返すほど、楽になるのです。
1ヶ月で10周は、見た目ほど大変ではありません。
オススメの単語帳3選
3冊とも、~300語レベルの単語帳です。
マドンナ古文単語230
王道中の王道です。ハズしたくない人にオススメ。
単語数が少なめですが、2冊取り組む予定の・難関大志望の人には、1冊目にちょうど良いでしょう。
イラストは少なめですが、その分解説はわかりやすい。単語のイメージが、ちゃんと思い浮かびます。
おまけの「単語カード」がついているのも高得点です。単語カードにも、イラストがついています。
重要古文単語315
僕が使っていた単語帳。1番のオススメです。
マドンナと同様、こちらも王道です。
タイトルにもある通り、「読んで見て覚える」単語帳。
語源の解説も、イラストも両方あるので、まさに理想的な単語帳です。
この記事で書いた勉強法にも、最も適しています。
古文単語キャラ図鑑
単語の数が、かなり少ないです。50くらいでしょうか。
ただしその分、「絵・イラスト・漫画」が多く、嫌でも覚えます。
古文嫌いの人は、最初の1冊目としてオススメです。
上級者でも、「読み物」として読めば、単語への理解が深まりますよ。
まとめ:古文の単語は、簡単に覚えられる
古文の単語を覚えるのは、簡単です(笑)
まとめると、
- イメージで覚える
- 語源から覚える
- 短期集中で、10回繰り返す
となります。
覚えられないのは、「やり方」が間違っているから。
ゴロや日本語訳の丸暗記といった「罠にハマっている」のです。
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