参考書・問題集は、1冊だけをやりこむべき
受験では、よく耳にするアドバイスです。
そして参考書コレクターはバカにされがちです。
たが僕は異を唱えたい!!
参考書コレクター、別にいいじゃん。
「1冊だけをやりこむべき」ってアドバイスしてる人の中には、あまり考えずに発言している方も多い気がします。
「皆が言っているから、俺も言っておこう」みたいな。
それっぽいアドバイスには聞こえるけど、「とりあえず、言っとけ」みたいな感覚でなのでは・・?
自分に合わない参考書を、やる必要はない
レベルに応じて、必要な参考書は変わる
当たり前ですが、参考書はレベルに応じて乗り換えていくべきです。
ず~っと入門レベルの参考書をやっていても、学力は向上しませんからね。
数学でいえば、黄色チャートが終わったら青チャート・1対1、さらに分野別対策へと移っていくべきです。
ずっと黄チャートをやっていては、いつまでも出来るようになりません。
「9割方理解したな」と感じたら、次の参考書へと移りましょう。
「もったいない」はNG
「せっかく買ったから、最後までやらないともったいない」
そう言って、「自分に合わない」と思いながら、最後までやり通そうとする人がいます。
しかし、「せっかく買ったから」は絶対にダメ。
参考書なんて、1冊1,000円 ~ 2,000円です。
塾や予備校に比べたら、ずっと安い。
この程度のお金をケチって、違和感を感じながら勉強を進めても、効果は薄いでしょう。
良い参考書だとしても、「今の自分には、レベルが高すぎる」ということもあります。
その場合も早々に撤退して、将来のために本棚にコレクションしておくのは悪いことではありません。
また「買ってみたけど、自分には合わなかった」というのはよくある事だと思います。
書店でパラパラめくっただけでは、合う・合わないは分かりにくい。それは当然のことで、仕方のないことです。
(捨てるのはもったいないから、コレクション行きですw)
例えば・・
「『ターゲット1900』買ったけど、何か合わないなぁ~ 『鉄壁』が気になるなぁ・・」
と感じたなら、早めに乗り換えましょう。
自分に合わないものを、やり続ける必要はありません。
「もったいない」と感じて、本当にすばらしい参考書を手に取る機会を失う方が、「もったいない」ですよ。
塾・予備校と比べると、「簡単に撤退できる」ことが、参考書による独学のメリットです。
積極的に、撤退しましょう。
(↓ちなみに僕がオススメする英単語帳は、『鉄壁』です。)
理解しているなら、参考書を繰り返しても意味はない
「1冊の参考書/問題集を、何度も繰り返せ」
これもよくあるアドバイスです。
間違ってはいません。
ただし、1度解けた問題を繰り返す必要はありません。
1度解けたってことは、すでに理解しているってこと。
繰り返したところで、何の意味もありません。
「解けない」ものを「解ける」ようにするのが、勉強ですからね(当たり前ですが)
1度解けた問題を繰り返す人は、「できる自分」に酔いたいだけなのでは?
そりゃ「解けなかった」よりも「解けた」方が、心地よいですよ。
厳しいことをいえば、難しい問題にチャレンジすることを、無意識に避けているのかもしれません。
僕の高校で、東大に合格した先輩に、「1度解いた問題は、2度と解かない」ってハードなパイセンがいたらしいです。
もちろん、復習はしているでしょうけどね。
これは才能もあるでしょうが、一理あると思います。
僕も「英語長文」に限っては、この考え方を支持していました。
解きなおしたときに、頭の中に内容が残ってしまっているので、簡単に解けてしまうんですよね・・
皆さんも経験があるのでは?
「英語長文」は解きなおすなら、半年くらい開けた方が良いと思います。
また東大理Ⅲに受かった友人がいましたが、彼もひたすらたくさんの問題を解いている、という印象でした。
参考書も問題集も、コレクター並みにいっぱい持ってましたね。
こちらも才能の影響があるでしょう。
ただ、大切な教訓は得られると思います。
「できる人は、1度解けた問題を繰り返してはいない」ことです。
「分かっている事を繰り返しても、意味が無い」ことは、メンタリストDaigoさんの『超効率勉強法』が参考になります。
よくある勉強法として・・
・重要な箇所に、アンダーラインを引く
・語呂合わせ
・教科書を何度も読む
・忘れる前に復習する
などがあります。
・・ですが残念なことに、これらの勉強法は科学的に間違っています。
『超効率勉強法』では、これらの誤りを正しつつ、正しい勉強法を教えてくれます。
受験生は勉強に忙しく、読書に割く時間が無いでしょう。
ですが『超効率勉強法』は、受験生にこそ読んでほしい本です。
間違った勉強を続けないために、この1冊だけは読んでおくことをオススメします。
とはいえ、ただの参考書コレクターはだめ。
先ほどの友人の例もそうですが、ただコレクションしているだけではありません。
コレクションに満足するのはNGです。
今回の話をまとめると、
- 合わない参考書を、やらない勇気も必要
- 1度解けた問題を、繰り返さない
となります。
決して、「コレクション」を推しているわけでは無いのです。
あくまで「たくさんの参考書を買うことは、悪いことではないよ!」という主張です。
あなたの本棚は、あなたの頭の良さを表しているわけではありません。
当たり前ですが、「参考書を買っただけで、全く勉強しない」のはダメですよ。
Twitter @AyatoYukawa
コメント