英作文は自分で勉強しにくいし、あんまり差がつかないよね
勉強しなくていっか。
もったいない!
英作文こそ差がつく。
リーディング・リスニングに比べると、英作文は添削を必要とする分、はるかに自分で学習しにくいです。
学校の先生に添削してもらうにも、限界があります。
先生も慈善活動で仕事しているわけではありませんからね。あなただけに、付きっ切りとはいきません。
そして予備校の添削講座では、練習量が圧倒的に足りません。お金もかかります。
ただ現在では、「アイディー」という安くてクオリティの高い添削サービスも存在しているので、10年前より自分で学習しやすくなっています。
そして「英作文では、差がつかない」は大きな誤り。
長文問題では、あまり差はつきません。
長文問題は、中学生のころから慣れ親しんでいます。みんな力を入れて勉強します。
受験生の読解レベルは、めちゃくちゃ高いのです。
ところが多くの受験生は、英作文に時間を回せていません。(周りの友達を見ていれば、よく分かると思います。)
ということは、少し勉強するだけで、周りと大きな差をつけることができるのです。
みんな勉強できてないですからね。
うまく勉強すれば、「お宝」科目になりますよ。
今回は、英作文のコツと勉強法を教えます。
※高校生むけの記事です。中学生には難しいですが、基本は同じです。中学生も、最後までお付き合いください。
英作文の秘訣とは?
1.和文英訳のコツ
まずは和文英訳から。「次の日本文を、英語にせよ」ってタイプの問題です。
①【何が言いたいのか】を考える
難しい問題になるほど、日本語自体がむずかしくなります。
直接的に、英語に変換するのが難しいのです。
そこでまずは「日本語を、日本語に変換する」作業をしましょう。
「日本語 ⇒ 訳しやすい日本語 ⇒ 英語」です。
練習として、以下の例文を英訳してみてください。
「不老不死は人間の夢である。」
*
*
*
答え
People wish they could live forever and never become older.
出典:『ドラゴンイングリッシュ』 (後述)
「不死」は英語で、”immortality”です。
「死ぬ運命にある」という意味の形容詞”mortal”に、否定の接頭語”im”をつけて名詞化した形。
「不老」は英語で、”eternal youth”となるようです。
ところが、これといって「不老不死」に対応する語はないみたいですね。
それにこんな表現、思いつくわけがありません。
そこで、「要するに何を言いたいのか」を考えるのです。
・夢である ⇒ 望んでいる
・不老 ⇒ 老いない
・不死 ⇒ 死なない
まとめると、
「人間は、永遠に生き続けて老いないことを、望んでいる」
こう翻訳すれば、英語に訳せます。
そのまま訳そうとせず、ワンクッション置くのがコツですよ。
※「仮定法」の使用を忘れてしまったかもしれません。日本語には存在しませんから、注意が必要です。でも演習していれば、すぐにコツがつかめます。
②【簡潔な英単語】を使う
試験は、減点法です。加点法ではありません。
小学生が使うような表現でも、間違えていなければ、減点されないのです。
例えば「ケガをさせる」と言いたいとします。
まさか “wound” や “bruise” なんて使ってはいけませんよ。
“hurt” か “injure” を使いましょう。
似たような意味でも、単語によってニュアンスが異なります。
下手な使い方をすれば、減点の恐れがあるのです。
ところが「ニュアンスの勉強」なんてやる時間はありません。英語だけでなく、数学も国語も勉強しないといけないからです。
そこで、中学生で習った、基本的な単語を使いましょう。
“hurt” のような基本語は、それだけ広く様々な場面で使われているはず。
簡単な英語を使うと、「ニュアンスが違う」と減点される可能性は、グッと下がるのです。
当たり前のことですよね。でも難しい表現を使いたがる人が、一定数いるようです。
難しい表現を使えば、自分が賢くなった気がします。
厳しいことを言えば、それはただの自己満足。
身の丈に合った英単語を使いましょう。
2.自由英作文のコツ
自由英作でも、和文英訳のコツは使えます。
以下では +α のポイントをご紹介します。
①書きやすい、具体的な主張をする
何を主張するかは、あなたの自由です。
どうせなら「英語にしやすい主張」をしましょう。
嘘でもいいです。あなたの本心でなくともOKです。どうでもいい正義感は捨てましょうね。
例えば↓のような例題を考えます。
「環境問題について、どんな対策があるか述べよ。」
小学生のころにタイムスリップしてください。今の皆さんでは、賢すぎます。
「電気をこまめに消す」「ゴミを減らす」
このくらいで良いんです。
間違っても、
「税金をかける」とか「教育が大切」としてはダメ。
日本語でも書きにくそうです。
「地球温暖化は、政府の陰謀である。」なんてもってのほかですよ(笑)
オリジナリティは必要ありません。
もう一度言いますが、入試は「減点法」です。
減点されないことが、勘所です。
関連:日本語でも書けない?自由英作文の内容を思いつかない方へアドバイス
②表現を暗記しておく
意外かもしれませんが、ライティングでは「暗記」しておくと、めちゃくちゃ強いです。
なぜなら覚えている表現をそのまま書けば、絶対に減点されないからです。
しかも時短にもなります。「え~っと・・」と表現を考える時間が0になりますから。
とはいえ、「丸暗記」するのはオススメしません。それでは血肉となりませんから。使える表現にならないのです。
「暗記」というより、「自然と覚える」に近いかもしれません。
「この表現は使いやすいな。」と感じたら、それをストックしておく。そしてまた使ってみる。
そのうちに、自然と出てくるようになります。
ちなみに、表現のバリエーションは必要ありません。
入試は1度きりだから。表現の幅を広げる意味は、大学入試にはありません。
それに僕たちだって、日常生活で使っている表現に、それほどバリエーションがあるわけでは無いです。
使う言葉に、自然に偏りが生じているものです。まして英語の「表現の幅」を考えるのは、後回しです。大学生以降でOKですよ。
英作文の勉強法:インプット×添削サービス
※最低限の「英文法」は、知っていることが前提です。
【英作文】インプット用:参考書2冊
『ドラゴンイングリッシュ 基本英文100』
・使いやすい表現がたくさん載っている
・「仮想」と「現実」に言及
・Part2「論理」は、自由英作にも役立つ
先ほど紹介した英作文のコツが、自然にみにつくような構成になっている本です。
ライティングのための、実践的な「英文法」も教えてくれます。英文法の穴埋め問題を解いていても、絶対に気付きません。
「生きた英語」って感じがします。
解説が濃いので、コンパクトな割に手ごたえがあります。
CDも付いているので、耳から学習できるのも良いですね。
「表現を暗記しておくといい」と言いましたが、まずは『ドラゴンイングリッシュ』に載っている表現を使えるようにしましょう。
全部で100の例文なので、最終的には例文ごと覚えてしまっても良いですね。
例文暗記が苦手な人は、表現と語彙だけでも覚えてください。英作文を得点源にできます。
丸暗記しようとすると骨が折れます。
でも実際に英作文をしながら覚えていけば、それほど苦労しないはずです。
「使いながら覚える」のがコツです。
「日本語 ⇒ 訳しやすい日本語」に変換する要領も、自然と身につく構成になっています。
先ほど紹介した、「不老不死は人間の夢である。」も、ドラゴンイングリッシュから引用したものです。
和文英訳なら、この1冊だけでOK。
自由英作文も勉強する方は、↓の参考書も使ってください。
『英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』
・主張
・理由
・譲歩
など、”論理展開の型”を教えてくれる本です。
自由英作文の勘所は、「型」にあります。
これまで型を学んだことが無い人であれば、これを1回読むだけで、各段に書きやすくなると思います。
論理展開を示すディスコースマーカーについても紹介されています。使えるようにしておきましょう。
まずは1~2個覚えて、後は実際に英作をしながら覚えると良いですね。
「たまにパラパラめくる」だけでも、大きな効果が見込めます。
あせらず、少しずつ吸収していくと、要領がよいです。
インプット用はこの2冊でOK
後は、ひたすら練習しましょう。
練習には、添削サービス「IDIY」がオススメです。
アウトプット用:添削サービス「IDIY」
参考書を2冊紹介しましたが、それだけではダメです。
英作文は「書く」という、アウトプットの行為。
本を読んだだけでは、英語力は上がりません。練習することが肝要です。
上記の2冊をやりながら、書いた英文を、人に添削してもらってください。
ここではオンライン添削サービス「IDIY」をご紹介します。
僕自身も、受験生のころに利用していたサービスで、自信を持ってオススメできます。
安いうえに質が高い、神サービスです。
ぜひアイディーで、英語を「使う」機会を、増やしてください。
安い!
どれだけ利用するかにもよりますが、英作文にかけられる学習時間を考慮すると、
月に1,000円 ~ 3,000円程度の利用が、現実的かと思います。
予備校の何万円もする添削講座に比べると、かなり良心的です。しかも、アイディーの方が質が高いです(理由は後述)
料金はポイント制の場合、「単語数×コース」で決まります。
コースとしては・・
・お手軽添削
・学べる添削
の2種類があります。
「学べる添削」では、入稿時に講師に質問する機能がついています。また添削結果も、「なぜそのように変更したのか」を教えてくれます。
受験生には「学べる添削」をオススメします。
また「定期券コース」というのもあります。
こちらは、なんと”毎日”添削してもらうことができます。
ただし次の日に持ち越すことはできません。
そして毎日50~100ワード英作するというのは、流石にオーバーワークです。
英語だけに時間をかけるわけには、いきませんからね。
僕も受験生のころ、定期券コースを利用していましたが、毎日の添削はかなりキツかったです。1ヶ月でポイント制へと移行しました。
そのため、まずは「ポイント制」から試してみることをオススメします。
講師の質が高い!
通信講座や模試の添削って、「大学生」がやっていることが多いです。
皆さんも大学に入れば分かります。みんな、バイトでやってますよ(笑)
大学生のバイトなので、質が低いのです。下手すれば、ガリガリ勉強している皆さんの方が、英語力は高いかもしれません。
一方「IDIY」では、添削してもらう際に、講師を選ぶことができます。
プロフィールに「TOEIC○○点」とか「海外に10年住んでいる」などなど。
ちゃんとした経歴の方が多いので、安心できます。
日本人講師・ネイティブ講師が両方いらっしゃいます。受験生はとりあえず、日本人講師から試すといいでしょう。
持ち込みOK!
・日替わり英作文
・和文英訳
・自由英作文
・Eメール課題
・写真描写課題
・日記課題
など、「IDIY」側が、たくさんの問題を用意しています。
でもそれだけでなく、
・持ち込み英文添削
が受験生にはありがたい。
受験する大学の、【過去問】対策に使えるのです。
日々の学習としては「IDIY」が用意した問題が、オススメです。
問題の量は多すぎるくらいなので、全部終わってしまうことは無いですよ。
用意されている問題は、実際の大学入試をアレンジしたものが多いですから、受験生にもピッタリです。
フィードバックが速い
模試の添削は、返却までに1か月はかかります。
1か月も経てば、「どんな気持ちで、その英文を書いたか」忘れてしまっていますよね。
そのため復習しても、何かしっくりこない感じがあります。
フィードバックが遅すぎるのです。
一方「IDIY」では添削が返ってくるまで、たった数日です。
オンラインサービスなので、返却が速いのです。
※速さは講師によって異なります。プロフィール欄に書かれているので、事前に確認しましょう。
アイディーなら、自分のペースで学習できる
ポイント制であれば、好きな時に添削してもらえます。
学校や塾のように、通う時間が決まっていないので、自由に学習できます。
また、スマホやタブレットでも提出可能です。
朝の通学時間を利用するのも、習慣づけるコツです。
大学受験: 英作文は差がつく!
勉強法の極意をまとめると↓のようになります。
・『ドラゴンイングリッシュ』で表現・語彙をストックする
・『英作文 ハイパートレーニング 自由英作文編』で、”論理展開の型”を学ぶ
・上記2つと並行して、「IDIY」で添削してもらうことで、上達していく
長文読解では差がつきにくいです。
みんな読解ばっかり勉強してますからね。
高校生のリーディングのレベルは高いのです。
それに比べて、英作文のレベルは低い。
添削サービスを使わないと、自分で学習する機会が少ないからです。
練習量が、全く足りていないのです。
また皆さんも経験してきた通り、勉強は初期段階の方が伸びやすいです。
英文読解のレベルを、80点→90点に伸ばすのは、とても大変です(+10点)
一方、英作文のレベルを30点→70点に伸ばすのは、さほど難しくない(+40点)
「英作文のために、勉強時間を増やそう」とする必要はありません。
リーディングに費やしている時間を、少しだけライティングに回しましょう。
それが正しい時間配分です。
週に50~100ワードでも良いので、英作する時間を増やしてください。
勉強量を増やさなくとも、時間の配分を変えるだけで、英語の点が上がります。
しかし、あくまでポイント制をおすすめします。
英作文は差がつきやすいですが、大学受験全体でみると、配点はさほど高くないからです。
「毎日50ワード書く&見直し」は、オーバーワークだと感じます。
他の高校生との差を考えれば、週1の利用でも十分です。
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